原田マハ「一分間だけ」は仕事をしながら犬を飼う方へ向けた応援歌
原田マハ「一分間だけ」。
蔦屋で平積みされていたこの本をたまたま手にとった。
犬好きとして表紙に犬がいる場合は大抵手にとっているのだけれど。
はじめの数行を立ち読みしてキケンを感じた!
(これ泣くやつだ。。。)
喫茶店とかでは読みにくい。家でゆっくりひとりで読みたいやつ。
ということで購入。
結果的にやはり感動した。
リアルに毎日の犬の世話をしながら、ハードワークな仕事場で奮闘する主人公を描いている。
女性が主人公であるけれど、30代男でも十分共感できる。
犬に対する感情の描き方も強烈だ。
仕事と恋に打ち込みたいがゆえに、自分の犬に疎ましさを感じてしまう、そんな感情もストレートに描いていて、派手ではないが心に鈍く残る。
仕事も頑張り、犬にも愛情を注ぐ。こういったモデルがあると、自分も頑張らなくてはと改めて思う。
そういう意味で自分は、この小説を「犬を飼いながら、働くひとへの応援歌」として大変気に入っている。
この先、仕事で辛いときに再び読むだろう。そして、エネルギーをもらうだろう。
★犬の描き方もリアル。著者の犬好きがわかる。作中のゴールデンレトリーバー観たいなぁ。映画化しないかなぁ。。。
→してたー!今度は蔦屋でレンタルだ!